花音(KANON)「古布に魅せられた暮らし」


花音 KANON
凛とした佇まいの鶴が印象的なデザイン。
土台の天地には白い内掛けを使用。
鶴のボディには、4種類のちりめんを羽型に切って重ね、

ふんわりした質感を出した。
ボタンには、帯揚げやアンティークレースを用いた。









綺羅
ぼかしの入った晴れ着を土台に
鉄線を描いた作品。花は正絹やメリンス、
葉は木綿、流線的な茎は針金を巻いた和紙と

異素材を合わせて立体感を出した。
花芯は細かくきった正絹を重ねた。




夢路
布でできた朝顔が古い欄間にするすると
ツルを伸ばして成長していくようなユニークな
発想から生まれた作品。欄間には柿渋を
塗って

色に深みを出すことで、古布の色彩
が一層映えるように配慮している







楽風(らくふう)
知人作の花台に布絵を施した作品。
台に植物を生けたとき、蝶が舞い降りたような
絵が完成する。晴れ着の生地や絞りで羽を、
金糸で触覚をあらわした






 百花の園
赤と紫の牡丹がついになって完成するように
構成。幾種の絹織物を使って色合いに変化
をつけることで、陰影を出し、立体的に仕上
げた。アンティークレースが牡丹らしいあでや
かさを演出する鍵に。




微笑み
チューリップをモチーフに。
金色の帯地を部分的に葉に貼りこんで、
ハイライトに。
また、金糸で描いたゆるやかな曲線で、
流れるような草姿を強調した。
背景は、蚊帳布のざっくりとした質感を
効かせて



銀雨(上)弥勒(下)
上は、紫の木綿地に青、赤、紫系統の正絹数種を
使って描き出した紫陽花。
背景には麻布をランダムにほぐして貼り、
垣根を表現している。
下は更紗を土台にゆりの花を配置。











瑠璃(るり)
青い鳥と八重桜アンティークレースを重ね、
八重桜らしいかわいらしさと重厚感をだした。
背景は、青海波の地紋の入った生地に黒い
レースを重ね、雲がたなびいているような
風雅な構成に。





 
 


















平成23年9月16日発売。4ページで作品が紹介されました。古布の専門誌です



コメント